2月

☆節分
節分とは季節の分かれ目のことで、立春、立夏、立秋、立冬すべてのことをいいます。現在では立春の前の日を特に節分といい、「豆まき」などの行事が有名です。寒く厳しい冬から春になることと、農家においては農事始めの大事な日でもあります。

☆鬼やらい
冬から春への移り変わりは災いや病気など起きがちになるため、これを鬼に見立てて「鬼払い」、「鬼やらい」を取り行なうのです。これは室町時代から行われているそうです。
夕刻に煎った大豆を三方に半紙を敷いて盛り、神棚に上げておいたものを、年男か主人が各部屋を「鬼は外」「福は内」といって、鬼を払いながら廻るのです。その後、家族揃って「まめに」暮らせるようにと、年の数だけ豆を食べます。

☆如月(着更着)
陰暦では2月のことを如月と呼び、春になり草木の芽吹く頃という意味らしいのですが、現実には一年で一番寒い時期です。そこで着更着(キサラギ)、つまり寒いからきものの上に又きものを重ねるという意味で使われることもあるそうです。

☆寒染め
昔からこの寒い時期の染めは仕上がりが良いといって、黒や無地などは喜ばれたそうです。3月の彼岸に向けて、節分で厄も祓い、寒の水で流し清められるので縁起も良いとされています。

☆初午の日
2月最初の午の日が初午で、各地の稲荷で例祭が行なわれます。この日は昔から稲荷詣での日とされています。
稲荷神社は商売の神様として知られていますが、本来は農耕神で、赤い鳥居は農作を表す色、初午は豊作祈願の祭りだそうです。