成人式

奈良朝以前から皇族や貴族の間では、男の子が15歳前後になると髪形を変え、烏帽子をつける儀式、「初冠」(ウイコウカブリ)が行われてきました。この儀式が、やがて武家社会でも行なわれるようになり、幼名から成人の名前に変え、冠をかぶる「元服式」となり、さらに江戸時代に入ると月代を剃る習慣にもなりました。

女の子の場合は、髪を結い上げる「髪上げの儀」が成人を意味するものでした。

その後、昭和23年に1月15日を成人の日として満20歳になった男女を成人と認める祝日にしたのです。選挙権や自由意志による結婚が認められ、社会人としての義務と責任も併せ持つようになるのです。



参考

★男性の装いは、この日ばかりは是非とも、紋付に袴姿で出かけてみて欲しいものです。

★女性の装いは、何といっても振袖でしょう。振袖の振りは両親が子供に対する幸せを願ってどんどん長くした結果、今のようになったという習わしも残っています。
また、昔から自然界の悪霊を祓うともいわれ、幸せを招く成人の衣装として着用されてきました。