厄年
男性が数え年で二十五歳と四十二歳、女性が十九歳と三十三歳を厄年といいます。
災いが降りかかりやすい年回りと考えられ、身を慎む習慣があります。特に男性の四十二歳、女性の三十三歳は大厄とされ、無事に過ぎればお祝いをします。
厄年は迷信というだけでなく、その年齢の前後が肉体的に大きな転換期にあり、実際に体に変調をきたすことがあります。
また、最近では男女とも四十九歳を厄年とするところも出てきました。
迷信と思う人は、それはそれで良いことです。ただ先人が幾世代にも渡り経験の中で実証してきたことは、それなりに意味のあることなので、厄年になったら大いにお祝いしましょう。
精神的にも肉体的にもリフレッシュする良い機会と考えると、なかなか意義深いものです。
参考
★厄落としは地方によってさまざまです。
・神社で厄祓いをしてもらう。
・近所の人たちを招き厄落としの宴を持つ。
・厄の年齢の金額を財布に入れ、道に落として誰かが持ち去るのを確かめる。
・正月を二回する。(歳重ねといい、旧暦の2月に1歳多く年をとる。)
などが代表的なお祓いです。これを機会に自分自身を見直す大きな節目としましょう。
★厄除けの装い
・昔から帯といわれますが、きものの中では帯が一番長いので、寿命が長くなりますようにと送られたからです。
・きものであれば、厄落としの柄(例えば、青海波、唐草、ひし形、鱗)を送ります。
・白生地を送り、喪服を作ってもらうこともあります。白で清め、家紋によってご先祖様のお守りをいただくのです。
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